柳下大のBO
本気。魂。命。
2017-01-13 23:39:41
テーマ:ブログ
2017年版ミュージカル手紙
http://no-4.biz/tegami2/1月20日の初日幕開けまで一週間となりました。
東野圭吾原作
「手紙」
※僕の解釈です。
学生時代に両親を亡くした兄弟が2人だけで支え合いながら生きていた。
兄は弟を大学に入れるために必死で働いた。これは母から、大学には行きなさい。と口酸っぱく言われていたから。弟はそれに応えようと必死で勉強をした。
両親がいないので生活は苦しかったが、なんとか2人は普通に過ごしていた。
当然、明日も今日と何も変わらない日を迎えられると思っていた。
いや、当たり前すぎて明日の事なんて考えていなかったのかもしれない。
しかし、
ある日突然人生は表裏一変する…。
弟のもとに警察から一本の電話が入る。
その内容は兄が強盗殺人の容疑で逮捕されたとのことだった…。
この日を境に弟は加害者家族となり、人殺しの弟というレッテルを貼られた人生を送る事となる…
果たして弟のこの先の人生とは…
兄が強盗殺人をした意図は…思いは…
2人が出す答えとは…
僕、柳下大はこの作品の
弟である、直貴を演じさせて頂きます。
今作品をやっていて、これは他人事ではないと感じています。
いつ自分が直貴の立場になるかわからない。
差別。
それは誰もがしているし、されていること。
一言では言えないくらい難しい問題。
今回の作品は皆さんに手紙の世界観をリアルに体感して頂くために、コロス芝居になっています。
出演者の、兄である剛志と弟の直貴以外は皆コロスです。
コロスは話を進める役割でもあり、世間や大衆でもあります。そして時として登場人物の誰かにもなります。
世の中にはいろんな事件があります。
近年では、信じられないような事件も実際おこっています。
誰も想像もしていないような事件が。
…だから他人事ではないと思うんです。
今回の作品では、コロスがたまたまピックアップしたのがこの兄弟2人なのです。
決して明るくハッピーだけの作品ではありません。
しかし、生々しさや現実味、その中で見つける希望、光。
そして人と人。
絶対に何が胸に残る作品である事は間違いないです。
この作品をミュージカルでやります。
音楽の力は偉大です。
音楽でしか語れない言葉がある。思いがある。
だから、今回のミュージカル手紙には音楽は必要不可欠なんです。
出演者、スタッフ一丸となり、魂削って命懸けでこの作品にむかってます。
それは見にきてくださるお客様に伝えたい想いが強いから。
こんなカンパニーなかなかありません。
演出家の藤田俊太郎さんの言葉を借りれば
原作という東野圭吾さんのラブレターがあり
脚本という高橋知伽江さんのラブレター
楽譜という深沢桂子さんのラブレターがある。
愛と想いがいっぱい詰まったミュージカル手紙です。
そして、
演出家 藤田俊太郎さんのカンパニー全体を包む愛。
愛が溢れでる作品です。
去年、初演を行なっていて、今回は再演と思われるかもしれませんが違います!
キャストも半分入れ替わりました。
そして、テーマに掲げているのが、再演ではなく再挑戦です。
全く新しいものに生まれ変わっています。
新曲もあります。ラストも変わります。
そして、僕演じる直貴のみダブルキャストです。
僕ともう1人太田基裕さんが演じます。
僕の直貴と太田くんの直貴は違います。
台詞も歌も同じ。けど、お互いが持っている直貴は違うんです。
自然と周りも変わります。
だから直貴が変わるだけでまた全然印象の変わった作品になります。
出来ればどちらも見て頂きたい。
けど、とにかくどっちの直貴だとしても、今回みんなで作り上げた2017年版ミュージカル手紙を1人でも多くの人に見て欲しい。
自分には芝居しかない。演劇しかできない。
けど、芝居でなら演劇でなら、こんな俺でも誰かの心を動かしたりできる可能性はある。
その可能性を信じてる。
だから全力でやる。
見に来てくださったお客様に感謝し全力をつくす。
けど、見に来てくれる人がいなかったら…
自分がやってる事は何の意味もない。
だから見にきて欲しい。
まだまだ自分自身は力不足なのはわかってる。
けど、今回の作品は俺だけの力ではない!!
キャストスタッフみんなの力が確実に掛け算になっている。
だから見にきて欲しい。
どーっやったら、この作品を知ってもらえるんだろう。
どーっやったら見に来てもらえるんだろう。
本当に自信のある作品です。
手応えあります。
このブログを読んでくださってる皆さん。ありがとうございます。
損はさせません。
友人、家族、恋人…を誘って見に来て下さい。
新国立劇場 小劇場
そして
新神戸オリエンタル劇場
でお待ちしてます。
柳下大