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20191222作者更新5-4

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第四話 「天才料理人シロ 降伏したベジタ村」
「お前達、これ以上抵抗すれば村が壊滅するぞ。このバ……男は手加減をしらんからな」
 エディムがそう宣言する。
 確かにオルティッシオの力は凄まじい。
 ギガンド様を始め村の並みいる戦士達を軽々と倒したのだ。オルティッシオは、獣人族最強である現族長のベジタブル様より力は上かもしれない。
 オルティッシオに逆らえば、村は壊滅する。それは村の住人全てが痛感しているだろう。
 ただ、村人達は全員無言だ。オルティッシオ達の問いに応えず、顔を俯かせじっとしている。
 当然だ。
 強者こそ正義。狼(フェンリル)族の掟である。オルティッシオが人族であろうとそれは関係ない。普通に降伏勧告するのであれば、絶対的強者であるオルティッシオに従うのもやぶさかではないのだ。
 だが、オルティッシオの物言いがあまりに酷すぎる。
 誇り高き戦士である狼(フェンリル)族を家畜呼ばわり。
 下(くだ)るのだけであれば、まだ納得できる。オルティッシオの下であろうとも、戦いを満喫できればよい。だけど、家畜呼ばわりの奴隷扱い。戦士として扱われないのは、狼(フェンリル)族の沽券に関わるのだ。
「返事はどうした?」
「……」
 村人達は、答えない。肩をプルプル震わせ怒りを表している者も多くいる。だが、行動に移せない。逆らえば殺されるとわかっているから必死に耐えている。
 絶対的強者に刃向う気はない。でも、おいそれと家畜になる気もない。中途半端な状態である。
「……応えんか。もったいなくも邪神軍の奴隷として働かせてやると、貴様らのような屑に慈悲を与えてやったというのに」
 オルティッシオが苛つきながら周囲を見渡す。
 皆、応えない。下を向いてうつむいている。
「ふぅ~無礼千万な輩達だ。殺すか」
 一呼吸をし、オルティッシオがギロリと睨む。
「ひ、ひぃ!」
 思わず悲鳴が出てしまった。
 お、恐ろしいほどの殺気……。
 その眼光に村の屈強な戦士も含め、全員が恐怖に打ち震えていた。
 このオルティッシオの覇気に比べれば、ギガント様の怒気など子供の癇癪(かんしゃく)程度に思えてしまう。僕は水分を取ってなかったから助かったけど、中には失禁をしている者もいるだろう。
「オルティッシオ様、落ち着いてください」
 エディムが怒れるオルティッシオの間に入ってきた。
「エディム、なぜ止める!」
「オルティッシオ様、少しは学習して下さい。何度村を壊滅させたら気が済むんですか! あなたが暴れて、どれだけ収入が激減したと思っているんです」
「エディムよ、収入うんぬんの問題ではない」
「いや、収入の問題重要でしょうが! あなたが今月のノルマを果たさなかったら、私まで責任を取らされるんですよ。なぜか皆私とあなたがセットで考えられているんです。また、今月も未達なら処刑もありえるというのに」
「エディム、貴様が処刑されようと知ったことではない」
「はぁ? あんたどれだけ私を――むぐっ!」
 オルティッシオがエディムの口上の途中で口を鷲づかみする。エディムがもごもごと何か言いたげだが、オルティッシオがそれを許さない。
「いいか、恐れ多くもティレア様の御名前をお出ししたのだぞ。本来、拒否など天変地異が起ころうとありえん事だ。嬉々として頭を垂れるのが筋という者だ。それをこやつら屑虫は!」
 オルティッシオが殺気を溢れさせ今にも飛び掛からんとしていた時、
「貴様らぁああ! やっと見つけたぞ。これ以上の狼藉は許さん」
 村の入り口より怒声が響いた。
 あ、あれは……ベジタブル様!
 僕も昔、遠目にお見かけした事がある。
 一人で数百の敵を打ち破り、数多の集落を傘下に組み入れた。先代、先先代の族長でも成し遂げられなかった獣人の統合という偉業を成し遂げた天才、獣人族最強の戦士が現れたのである。
 それにキロロ村のヤルアシ様、ヤリアワ郷のサイウィクゥウ様もいる。それに反目していた狐族の頭目ファンファン様までも一緒だ。
 凄い。
 狼(フェンリル)王にもっとも近いと言われたベジタブル様を筆頭に各村の黄金世代と言われた獣人精鋭部隊、各村の長を従えた獣人族最強の戦士達、各村のスーパースターが勢ぞろいしたオールスターチームである。
 オルティッシオに勝てるとしたらもうこの集団しかないだろう。
 ベジタブル様は、全身の毛を逆立てて激怒している。まさに烈火の如くだ。
 どうやらベジタブル様は、オルティッシオ率いるジャシン軍が獣人の町で暴れ回っているのを知り、部隊を率いて追っていたようだ。
「む、新手か。都合がよい。他村に行く手間が省けた。貴様らも家畜として飼ってやる」
 オルティッシオはベジタブル様達の凄まじい怒気にも、まったく意に介さない。たんたんとマイペースだ。逆にベジタブル様達を「家畜」と言って挑発している。
「誇り高き戦闘集団、狼(フェンリル)族を家畜呼ばわりとは、舐められたものだ」
 ベジタブル様の怒気が強まる。
「ふん、戦闘集団? 笑わすな。貴様らは家畜だ。それ以上でもそれ以下でもない」
 オルティッシオは、やれやれと心底軽蔑したように言う。
「だまれぇええ! これ以上の侮辱は許さぬ」
「あぁ、狼(フェンリル)族の平和を脅かし寄って。貴様らによって滅ぼされた村々の恨み、ここで晴らす」
「いくぞ、狼(フェンリル)族の誇りを見せてやるわ!」
 とうとう堪忍袋の緒が切れたようだ。屈辱に耐えていたベジタブル様達が怒りに任せて飛び出す。
 オルティッシオを囲む、四方八方からの攻撃だ。
 ベジタブル様達の強烈な魔法弾が地面に激突する。
 瞬間――凄まじい爆音を上げ、砂埃が舞う。
 うぁわあ!
 とても目を開けてられない。
 絶え間なく降り注ぐエネルギーの嵐だ。
 狼(フェンリル)族の誇りを見せるといったベジタブル様の言葉は伊達じゃない。村全体に地震が起こり、雷が降り注いでいるかのようである。
 ベジタブル様達の攻撃がやむまで必死に地面にかがみやり過ごす。
 そして……。
 はぁ、はぁと息を乱したベジタブル様が見守る中、
「どうした? そんなものか?」
 オルティッシオは、悠然と立っていた。
 あの爆撃の中、ダメージがない!?
 全て命中していたにもかかわらず、オルティッシオは平然としていた。
「ば、ばかな」
 全ての獣人達が驚愕の声を漏らしている。
 怪物だ。
 オルティッシオは正真正銘の大怪物だ。
 さすがのベジタブル様もわなわなと震えている。
 力の差をまじまじと見せつけられたベジタブル様は、
「ひ、ひけぇ――ぐふっ!」
 退却を指示したとたんオルティッシオに胸を手刀で貫かれてしまった。
「ま、待て、待ってくれ。降伏す――ぐはっ!」
 ベジタブル様が殺され怯んだヤルアシ様に対し、オルティッシオは強烈な回し蹴りを放つ。
 蹴りを受けたヤルアシ様は、十数メートル離れた大木のところまで吹っ飛んだ。ヤルアシ様は、あばら骨が突き出て白目を剥いて絶命している。
 それからは一方的であった。
 ファンファン様以下、村の頭目達が一撃でオルティッシオに仕留められていく。
 終わった。
 ドスンと大音量が響く。
 最後に残ったサイウィクゥウ様が地面に倒れ伏したのだ。
 これで獣人最強の精鋭部隊は、全滅である。
 ベジタブル様達、オールスター集団でも倒せなかった。
「くっくっ、誇りを見せるまでもなかったな」
 オルティッシオが自身の指についた血を舐めとりながら嘲笑する。
「ん!? そうか。こやつらは砂埃を上げて埃(ほこり)を見せたかったんだな。くっくっ、あっははははは!」
「いやいや、オルティッシオ様、面白くありませんよ」
「なんだ、エディム? さっきからいやにつっかかってくるな。私に不満でもあるのか?」
「……今更それを問いますか。あるに決まっているでしょ」
「なんだ。何が不満なのだ?」
「わかりませんか!」
「わからんから聞いているのだ。貴様はバカか?」
「くっ! ではいいます。私、すごくすごく忙しいんです。それなのに、なぜ、毎回毎回、あなたの手伝いをしなきゃいけないんですか。まじでティレア様に訴えますよ!」
「忙しい? 貴様はわかっているのか。この討伐は、邪神軍の、ひいてはティレア様の天下統一の一助となるのだ。それを忙しいなどと軟弱な言い訳をして断るのか」
「そ、それはそうですけど……」
「それより、エディム、こやつら歯ごたえがなさすぎる。これでは、私が出張るまでもなかったな」
「だから、言ったじゃないですか! ここは私一人で十分だって! この忙しい中、わざわざ手伝ってあげてるんですよ。少しは信頼してください」
「ふん、貴様のような半端者では、不覚を取る恐れがあるからな。これ以上、私の足を引っ張ってもらっては困る」
「うぅ、こ、殺す。絶対殺す」
 エディムは、肩を上下させて怒りを露にしている。
 あのオルティッシオに反抗できるエディムって、凄いなぁ。やっぱり人族のえらい貴族って人なのかもしれない。
 それからエディムとオルティッシオの問答も終わり、
「それで返答を聞いていなかったな。家畜になる決心はついたか?」
 オルティッシオが改めてベジタ村の住人に問う。
 凄まじいほどの闘気の塊をぶつけられ、吹き荒れる暴力の嵐も見ている。
 何より獣人最強と唄われるベジタブル様が殺されるところを真近で見たのだ。
 選択肢は一つしか残されていない。これ以上、返答を引き延ばせば、村ごとオルティッシオに滅ぼされるのは明白である。
 強者に従うという獣人の本能が叫ぶ。
「「こ、降伏致します。どうか命ばかりはお助けを!!」
 皆が皆、地面に頭を擦り付けて土下座した。
新作を投稿しました。良かったらこちらも読んで頂けたら嬉しいです。
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絶世の美少女が俺の恋人に!? 前世は王女様とその従僕、君主と家来の純愛ラブストーリー。全ては宿命だった、いや、全てマッチポンプだから!


1楼2019-12-25 21:25回复
    希望養肥之後能釣到翻譯君回來


    IP属地:中国台湾2楼2019-12-29 03:42
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      。。。死而复生,不亏我天天回来看


      IP属地:广东来自Android客户端3楼2019-12-30 00:41
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        这不是回来填坑了! 这是给新坑打广告呐!!


        IP属地:山东来自Android客户端4楼2019-12-30 07:03
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          看了机翻译,笨蛋迪西欧和艾蒂姆吵了一整章


          IP属地:江苏来自Android客户端5楼2020-01-20 23:21
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