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《メカビ》VOL.02 久彌直樹談

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IP属地:江苏来自iPhone客户端1楼2021-03-12 14:22回复
    シナリオライター
    久弥直樹
    Hisaya Naoki
    「いいキャラクターは、台詞から生まれた」 『泣きゲー』と呼ばれるジャンルを生みだすに至った傑作を手がけ、美少女ゲームの概念そのものに変化を生みだしたシナリオライター・久弥直樹。魅力的なキャラクターや、感動を呼び起こすストーリーはどのように生まれるのか? その発想法に迫る!
    ◆物語なんて書いたことがなかった
    ――ゲームのシナリオの他、同人誌や弊誌『メカビ』でも小説を発表されています。両方を経験されてきた久弥さんですが、小説とシナリオって何か違う部分はあるんでしょうか。
    ■僕の場合、そもそも最初、シナリオから入ってるんですよ。だからシナリオを書く時に、小説との違いを意識して書いたことは実は一回もないんです。この仕事を始めるまでに、物語を書くことが趣味だったと言うことも一切なくて、この仕事について初めて物語を書きました。なので、あまり参考にはならないかと思うんですけど。
    ――書き方は本当に一から書きながら覚えたという感じですか。
    ■ゲームの作り方を覚えながら、シナリオの書き方も同時に覚えていきました。だからほんとに、独学なんですよ。シナリオの書き方も、ゲームの作り方も。
     僕、学生の頃に、当時の友達の誘いであまり興味もなかったのにシナリオでメーカーの試験を受けて、面接まで行って落ちてるんです。それがなんだか悔しくて、また同じメーカーを受けようと思っていたのですが、結局その一前にたまたま受けたタクティクスに入社することになりました。
     タクティクスというメーカーは、当時はとにかくスタッフの人数が少なくて。下積みで勉強させてというのはなくて、まだバイト扱いにも拘らず、いきなり実戦投入だったんです。その時作っていた『M00N. 』というゲームがあるんですけど、その中でもう、何キャラか担当するかたちで、ある程度いきなり書かせてもらったというか、書かされたというか、書かざるを得なくなったというか。それが初めて書いたシナリオで、僕個人としても初の創作活動になります。
    ◆久弥流、ストーリーの作り方
    ――ストーリーを考える時、気をつけているところはありますか。
    ■できるだけあまり他ではやらないようなことをやりたい、少しでも見る人、読む人、ゲームをプレーする人」が、意外に思うところに持っていきたい、というのはあります。
     ゲーム会社にいた頃は、キャラクターの設定を考えるとき、できるだけそれまでの作品では無いような新しい試みをしてみようというのがあって。だから、体が弱い女の子なんだけど、安易に病院のシーンは出さないようにしよう、とか。それと、当時はなぜか主人公の男の子は大抵朝が弱くて、ヒロインは必ず朝起こしにくるものだ、というお約束のようなものがあったのですが、それなら逆に、女の子のほうが朝が凄く弱くて、主人公が毎日頑張って起こす展開にしよう、とか。それま」でに創作活動をしていなかったから、逆に思いついたことを購賭せずに全部試してみよう、という勢いはありました。思いついたことが、定番とは外れていても、自分で面白いと思えることなら全部取り入れてみよう、と。
     なので、書き始める前と書き終えた後では、自分でも意外なキャラクターに成長していることが多いです。この『メカビ 』に載っている小説も、それほど長い時間でも無いのに、プロットの時点で考えていたヒロインと今のヒロインではかなり変わりました。
     そもそも、キャラクターの性格や具体的な行動は、僕の場合、最初はあまり決めないようにしています。特にゲームの場合は開発が長丁場で、開発期間中はそのキャラクターとずっと付き合っていくことになるんですが、キャラクターも書いていくうちに少しずつできてくるんですよ。だから最初は思いも寄らなかったような性格とか、突拍子もない行動が自然に出るんですよね。そうなってくると、やっと話が進み始めるというか、書きやすくなってくる。
     ゲームの場合、まず企画会議があって、こんなキャラクターなんですってイメージを共有して、原画さんにデザインしてもらうわけなんですけど。その後ゲームの開発がどんどん進んでいって、デバッグの段階になると、スタッフさんから「思ってたのと喋り方が違う」とか「こんな性格だったんだ」って言われることが多かったんです。それはつまり書いてるうちに少しずつ変わっていくってことなんですよね。より、本物っぽくなるというか、キャラクターが生きてくるというか。なので、キャラクターが勝手に動き始めたら、あとは動くにまかせます。


    IP属地:江苏来自iPhone客户端2楼2021-03-12 14:23
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      ――乱暴に言えば、書きながら考えているという感じなんでしょうか。
      ■そうですね。僕がアバウトだからかもしれないんですけど、例えばストーリーを考えているうちに、ちょっと矛盾が出てくるだろうな、ここは多分設定的に甘いんじゃないか、というところも気にせず進めてしまいます。それは書いているうちに絶対微調整できる一だろう、もしくはもし微調整できなかったとしたら、それはきっと気にならない程度なんだろう、という認識があるので。何となくですが。
       だから、ストーリーが最初のプロット通り進むことはあまりないんです。例えば『Kanon』だと、メインヒロインであるはずの月宮あゆでさえ、最初は違う結末を考えていたんです。ハッビーエンドにしたいとは思っていたんですよ。でも設定を考えた時にど」うすればハッピーエンドになるか分からなくて。でもいいや、スタートしちやえ、って。書いてるうちにきっと、いい結末が出てくるだろうと思って書き始めて、実際にはあの結末になりました。もし、最初のプロット通りに進めていたら、あの展開にはならなかったと思います。
       ストーリーを考える時って、人によって頭から考える場合と、ラストから考える場合といろいろあると思うんです。僕の場合、まず世界観が頭の中に一入った時に、キャラクターのイメージが出てくるより早く、突然台詞だけが浮かぶんですよ。しかも帰りの電車の中とかで。誰が言ったか分からないし、どういうシチュエーションなのかも分からないのに、台詞だけが出てく」るんです。そこから入るんです。
      ◆キャラクターは台詞から生まれる
      ――キャラクターを作る前に台詞が出てくるんですか。
      ■はい。なので当初の設定と口調が変わることもあります。だから実際その台詞を使うかどうかはともかくとして、印象的な台詞がひょこっと出てくるんです。で、その台詞から逆にキャラクターが出てきて、今度はその台詞一に至るまでのストーリーが少しずつ出来てくるというかたちですね。ただ、全部のキャラに対して台詞が出てくるわけじゃなくて。これが面白いもので、普通に「こういうキャラクターで、こういう話で……」って順番に組み立てて作ったキャラクターと、台詞から先に出てきたキャラクターとニパターンあったとすると、不思議なもので、ユーザーさんから評価されるキャラクターは、やっぱり台詞から入ったキャラクターなんです。だから逆に言うと苦労して一生懸命考えたキャラクターのほうが人気が出ないという悲しい結末になるんですけど。パッと浮かんだということが、その時本当にやりたかったことなんでしょうね。だから大抵、企画会議から二四時間以内一に出てきたキャラクターは、いいキャラクターになります。
       最近だと『MOON CHILDe』という作品があるんですけど。この作品で担当したキャラクターは、すぐに出来上がったんです。作品の世界観をメインスタッフの人から聞かされた時、「一週間くらい時間をとるから、キャラクターができたらメールして」って言われてたんですけど、その帰りの電車でクライマックスシーンのとある台詞が浮かんで、そこからすぐにキャラクターのイメージが固まって、家についたときにはメールしていました。
      ――キャラクターが走り始める瞬間っていうのは、どういう時ですか。
      ■考えてなくても、会話してる時ですね。結構感覚的なものなので説明しづらいんですけど。あと、楽しくなったらですよね。僕は台詞書くのは好きなんで、書いてて面白いと思ったら、それはもうキャラクターが動いてるんだろうな、と思います。


      IP属地:江苏来自iPhone客户端3楼2021-03-12 14:23
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        ◆実はミステリー小説が好き
        ――ではここで話を変えて。今までに影響を受けた作家さんとか、作品とかありますか。
        ■うーん。そうですね。実はあまりないんです……。小説もほとんど読まなかったですし、アニメもあんまり見なかったんですよね。人並み程度に漫画は見たかな……。例えば、僕は最初に見たガンダムが何故か『ガンダムX 』だったんです。『ガンダムX』を見て、『Gガンダム』を見て、それで満足してしまって他のシリーズはまだ見ていないんですよね(笑)。
         読書もそうで、そもそも僕は本を読むほうではなかったんです。今でも決して読書家というわけではありません。初めて小説を買って読んだのは多分、中学一年か小学校の高学年くらいの頃なんです。それはたまたま目に付いた『M0THER』というゲームの小説版(久美沙織/新潮社)を見つけて、「何だろう?」って思って。最初は攻略本かなと思ってたんですけど、小説でした。当時、小説は国語の教科書に一載っているものだって認識しかなかったんですけど、何となく買って、何となく読んだら面白かったんですよね。それでやっと、小説は本屋で買って読むものだという認識ができました。今でも持ってますよ、『MOTHER 』は。
         それから後は周りの友達の勧めがあって、『ロードス島戦記』とかですね。で、そこから結構ファンタジー系のものを読んでいきました。でも、そんなに片っ端から読んだっていう印象はないんですよ。『指輪物語』とか当時僕の周辺でも人気でしたけど、全然読んでないんですよ。でもまあ、この頃が僕にとって、本を読むようになったっていう時代ですね。読書といえば、ミステリーを読むことが多いです。学生時代からの友人の中に、ミステリー好きがいて、その影響で。綾辻行人さんから入りました。『十角館の殺人』は今でも印象に残っています。
         仕事を始めてからは、物語を読んでいるとちょっとどうしても仕事目線で見てしまうところがあるんですよ。こればっかりはどうしても。物語を純粋に楽しもうとは思っても、なかなかできない。
         ただその中で、ミステリーに関しては、自分の仕事とはあまり関係がないので、結構長く読んでますね。
        ――意外でした。作家というと、思い入れのある作品がたくさんあるものだとばかり……
        ■世の中では誰もが通ってるとされる道を、意外と通らなかったですね。通らなかったから逆に、あまり制約なく話を考えることができるのかもしれません。ただ逆に、自由に、やりたいことができるかわりに、目指す作品のイメージにつながることが何もないのーで、それが怖いんですよ、今でも。例えば、他の作家さんや他のクリエーターの方々は、昔こういう作品が好きで、こういう作品を書きたいと思って勉強したりとかっていう原点が絶対あると思うんですが、僕の場合原点がないので、いつか書けなくなりそうで怖一いんですよね。


        IP属地:江苏来自iPhone客户端4楼2021-03-12 14:23
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          ◆久弥直樹の新作は?
          ――それでも、物語作りは続けていこうと思っているんですよね。この仕事にはそれだけの魅力があるということでしょうか。
          ■書くの好きなんですよ、やっぱり。書くのも好きだし、話を考えるのも好きなんです。あと、シナリオ担当の場合、書いた話に絵描きさんが絵を付け」てくれたりする。ゲームだったら原画が付きますし、音楽も付きますし、最近だったら声が入ったりもしますし。漫画も文字では難しい動きのある表現ができますし、小説にも挿絵がある。そういう、自分では、文字でしか表せないことが他の表現で形になっていくことがすごく嬉しいので、だから辞めるつもりはないです。できる限り続けたいと思っています。
           僕は絵が全く描けないので、原画の発注とかすごい苦労するんですよ。そうなってくると、文字コンテですよね。もう文字で表現するしかない。で、文字で表現したことってなかなか伝わらないとこもあるじゃないですか。それで、全く想像もしていなかった絵が出来上がったり。でもそれはそれで楽しい(笑)。絵描きさんにとっては、もっとちゃんと指示しろよ、と思うのかもしれないけど、どういうのが出てきて、どういうCGが上がるのかとか、すごく楽しみで。
           ただ、結局、いろいろやりたいことは自分で口出しちゃうほうなんで。例えば、スクリプトで表情を指定したりとかは絶対に人任せにはできないですね。いっぱいあるんですよ、表情のパターンが。調子に乗って色々と発注しちゃうんで、大量にできてくるんですよ。それを紙に出力して、机のあちこちに貼って。で、台詞をーつーつ見な一がら、この台詞にはこの表情だ、この表情だ、って。そういう作業があるんです。あと音楽や効果音がそうなんです。ここではこういう音楽が流れるとか、ここではこういう効果音が出るとか、そういった自分でできる部分はできるだけ自分でやるようにはしています。そのシーン毎に伝えたいことを、全ては無理でも可能な限りそのままの形で伝えることができれば、それが理想なので。
          ――シナリオや小説を書いてみたいと思っている人に対して、何かメッセージをお願いします。
          ■最近は昔と違って、発表する場がいっぱいありますよね。分でHPを立ち上げて、たくさんの人に読んでもらうことができる。しかもWEB小説の検索サイトみたいなのもあって、簡単にそういうところに登録して、いろんな人の意見を聞くこともできる。だったらまずそういうところで始めてみて、で、続けていく中で、自分の書きたいことが見つかったり、もしくは自分の武器、これは絶対人には負けない、みたいなものを、まず探し出すことが一番の近道だと思います。見つかって、それをもっと沢山の人に読んでもらいたい、と思ったとき、作品を発表する選択肢の一つとして、商業というものもありなのではないでしょうか。
          ――久弥さんご自身が書きたいことを見つけたのって、いつくらいですか。
          ■うーんどうなんですかね、僕の書きたいものはまだ見つかってないのかもしれないです(笑)。では、見つかるまで頑張りますということで。
          ――最後に、今後の活動予定など。何かおありですか。
          ■ゲームではないんですけど、今現在進めていて、もうすぐ発表できそうな企画があります。期待せずに待っていて頂けたら、と思います。


          IP属地:江苏来自iPhone客户端5楼2021-03-12 14:24
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