「矛盾」、本を読み終わると一番最初に頭をよぎる言葉だ。
親が子のことを心配するのは当然だという大義名分で、何をしても許される傲慢さ、親の言いなりに仕方ないふりして周囲の理不尽から逃げ出す善良。自分ばかりがどうしてこんな惨めになったと思う傲慢さ、私なんかを選んでくれて本当にありがたい善良。一目で見ると「矛盾」にしか見えないが、案外どちらも自分に都合の良い口実を構えてるかもしれない。
一方、自分が地が裂け、天が崩れように思い込む事情は他人にはどうでもいいことしか見られないと気づいた時、勝手に支離滅裂な心境に陥る。一方、人は自分が関心する範囲でことを視られると認め、この範囲を超えたらありあらゆる感情を捨て去って、見ても見ぬふりをする。
矛盾の塊だから、衝動性と論理性が共に備わってる生き物故、都合によってどう解釈しても成立だろう。まるでどんな理不尽なことにあっても「傲慢」で、或いは「善良」で片付けられる、なかったことにすることすらできる。
親が子のことを心配するのは当然だという大義名分で、何をしても許される傲慢さ、親の言いなりに仕方ないふりして周囲の理不尽から逃げ出す善良。自分ばかりがどうしてこんな惨めになったと思う傲慢さ、私なんかを選んでくれて本当にありがたい善良。一目で見ると「矛盾」にしか見えないが、案外どちらも自分に都合の良い口実を構えてるかもしれない。
一方、自分が地が裂け、天が崩れように思い込む事情は他人にはどうでもいいことしか見られないと気づいた時、勝手に支離滅裂な心境に陥る。一方、人は自分が関心する範囲でことを視られると認め、この範囲を超えたらありあらゆる感情を捨て去って、見ても見ぬふりをする。
矛盾の塊だから、衝動性と論理性が共に備わってる生き物故、都合によってどう解釈しても成立だろう。まるでどんな理不尽なことにあっても「傲慢」で、或いは「善良」で片付けられる、なかったことにすることすらできる。